
飲食ビジネス

比較的参入障壁の低い、飲食ビジネスだが撤退も早いということを認識しておかなければならない。当社は飲食店舗の流動化支援やリノベーション事業を行なっている。
某外食チェーン店のオーナーからのご紹介で独立開業された元社員を助けて欲しいという依頼があった。相談の内容は、イタリアンレストランを開業して1年になるが利益がまったく出ない。貯金も底を付きそうで業態変更を視野に入れているとのことだった。アポを取り、早速現地のお店に向かったがその内装に驚いた。というのも、如何にも手作り風で温かみは感じられるが正直汚い印象だけがピックアップされた。聞くところによると、中古の所謂居抜物件を自身でアレンジしたとのことであった。また、料理も周辺相場からすると異常に高い。なんでもワインソムリエの資格を持つオーナーは、高級ワインにこだわりそれにあった食材しか提供していない為価格が高いとのことであった。質問を終え、オフィスに戻り早速改善資料を作成し始めたのは云うまでもない。 料理に絶対の自信を持つオーナーが陥りやすい典型的な例である。得てしてビジネス観点から、食材レシピを適正価格で組んだり、内装をきちんとした業者に依頼することや運営の上での自己資金と借入のバランスを考えずOPENしてしまうケースが少なくない。また、近年は顧客の嗜好が多様化・短期化しており店舗投資回収は以前にもまして長期化してきている。売れる店作りは必須だが、ファイナンス戦略が飲食店の明暗を分けると僕は考えている。利益を内部留保し、財務体質を強化する方法も良いがそれでは売上規模は膨らまないし会社の発展スピードにブレーキをかけると思う。もちろん会社をどうするのかは経営者の判断であり一概には云えないが、前のブログでも書いたとおり会社の価値を高めるというのは真っ先に経営者がすべき事ではないかと考えている。

