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リアルオプションの可能性

リアルオプションと僕が触れたのは、大学での講義だったかのように思う。実際に意識して触れ合うようになったのは、金融機関に勤めている頃で当然の再会であり必需としていた。

リアルオプションは、その名が示すとおり実物資産をオプション理論を使って評価するものであると定義される。金融資産、株式、債券を評価するだけのものではない。実際は企業活動において先の見えない将来事業計画を実施する経営分析において極めて大きな貢献を果たしているように思える。 事業計画を立案する際、又、投資判断をする際に伝統的な割引キャッシュフローのアプローチでは、一般的に計算式上、割引率はWACCを採択する。しかしながら、WACCは数年先も固定されてしまう。現実には、時間の経過とともにリスクが変わり、それにつれて利率も変わることが予測される。従い、割引率についても時間の経過とともに理論的な変更が加わっても良いはずである。 こうすることで、意思決定者は不確実性に対するヘッジ手法を享受できるようになる。 ベンチャー企業は、予測の附かない事態が日々おこる。 一度、決定した事項でも、不確実性が既知となれば修正出来る能力・頭脳・勇気を持つことで理論上はどのようなダウンサイド・リスクにも対処出来るように自らをヘッジしたことになる。 現実の経営のなかで、リアルオプションの適用は不確実な状況下での経営戦略を見つめ、チャンスを掴み、正当化し、時期を設定し、優先順位付けを行い、評価し、管理するための方法である。 勿論、万能の数式ではない、と考えているが、上手く活用することで確実にリスクを軽減できるため、M&Aアドバイザリーや金融商品を開発する弊社の経営には積極的に取り入れたいと考えている。

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